WATALISについて

WATALISとは

WATALISは、東日本大震災の被災地である宮城県亘理町で、地域の女性達が立ち上げたブランドです。

「WATALIS〈ワタリス〉」という名称は、宮城県亘理町の「WATARI」と“お守り”という意味の「TALISMAN」を組み合わせた造語です。

長い年月をかけて培われてきた「感謝の心」「手仕事の技」「再生文化」という地域の宝を形にし、お守りのように大切に人から人へ手渡していきたいという思いを込めました。私たちは、宮城県亘理町に拠点を置き、「アップサイクル」による伝統文化の伝承と発信を続けていきます。

WATALISの商品は、日本固有の民族衣装である「本物の着物」を素材にしています。

その制作過程には、日本人の繊細で卓越した職人の心と技が活かされ、そのデザインには、四季折々に姿を変える豊かな自然の中で培われた日本人の独特の美意識が表現されています。

 

しかし、衣生活の変化とともに着物を着用する機会は減ってしまいました。

いま、日本中の箪笥には、技を尽くし、想いが込められた着物が、たくさん眠っています。

 

衣類としての役割を終えた着物。

けれども、それはただの古い布ではなく、一枚一枚にまとう人の幸せを願う限りない心が込められた品です。

例えばある着物は「嫁入りした時の持参品」であり、愛情を込めて婚礼の準備をしてくれた親への「ありがとう」の気持ちを思い起こさせてくれる品。ある着物は「七五三の晴れ着」であり、家族が子どもの健やかな成長を願った品。

 

着物は「日本の美しさ」の象徴であるとともに、時を越えてたくさんの「愛情」や「感謝」を伝えてくれるものでもあるのです。

私たちはこれまでに約9tの着物を回収し、何千枚もの中から選りすぐった着物地をひとつひとつ丁寧な手仕事で商品にしています。

大量生産はできません。

だからこそ、とっておきのプレゼントにお使いいただきたいと願っています。

 

また、WATALISは、創業当初から、地元で暮らす女性たちの働く場でありたいという想いで活動を続けています。

地方の小さな町には、「子育てや親の介護をしながら社会と関わりたい」というニーズを満たす職場が、圧倒的に不足しています。家事や子育てに追われる女性たちが自分のペースで働けるような職場づくりをし、亘理町にある事業所として発展していけるよう、試行錯誤する日々を続けています。

 

そして、地域経済のさらなる活性化も、私たちのミッションのひとつです。

亘理町には、着物にまつわる文化だけでなく、たくさんの魅力的な文化があります。WATALISの、「着物地をアップサイクルするものづくり」をベースに、地域の事業者やお店、農業などとも関わり、新しい商品やギフトを発信し続けたいと考えています。

 

私たちの使命は、日本の「懐かしくて新しい美しさ」との出逢いを創り、幸せを世界につなぐことです。

人々の想いとともに現代に受け継がれてきた文化と出逢う場を創出し、手にするたびにエネルギーを感じるような“世界に一つだけの日本の美しさ”を、地域、日本、そして世界の人々のお届けしたい。

そう願いながら、WATALISは今日も「ONE AND ONLY」の商品作りを続けています。

ロゴに込められた想い

「WATALIS〈ワタリス〉」は、亘理町の「WATARI」と、“お守り”という意味の「TALISMAN」を組み合わせた造語です。

 

ロゴに表現されているのは、頭文字のW。

 

このWには、五つの意味が込められています。

「WATARI」私たちの拠点である「亘理」のW。

「Women」女性の活躍の場を創りたいという想いから「女性」のW。

「Wrapping」文化や価値を大切に包み、次世代に手渡したいという想いから「包む」のW。

「Wonder」好奇心を持ち、探求し続けながら、感動のクオリティをお届けしたいという想いから「ワンダ―」のW。

「World」そして、私たちの取り組みを「世界」へ届けたいという想いのW。

 

このWを糸のようにつなげ、縫い合わせ、

人々の想いと暮らしに寄り添っていく会社でありたい。

 

“感謝し合う価値観” “手仕事の技” “優れた再生文化” “人の幸せを願う気持ち”

このような日本の伝統や文化を、一つひとつの商品に縫い込んで、

お守りのように大切に人から人へ手渡し、幸せを世界につなぎたい。

 

そんな想いから、このロゴが生まれました。

 

私たちがこれまで紡いできた想いと、地域の中で取り組んでいる活動についてご紹介しています。

メッセージ

代表取締役 引地恵
代表取締役 引地恵

幸せとは

私は、「幸せ」とは簡単には手の届かない所にあると思っていました。新しいモノや情報があふれている自分が触れたことのない世界が、とても輝いて見えました。それは、いつか辿り着きたい場所であったけれど、いつもずっと遠くにありました。

 

ある時、ずっと地域で生きてきた自分の母親くらいの年代の女性から話を聞きました。ほんのちょっと昔、昭和の中頃まで、家族が着るものはその家の女性達が仕立てていたのを知りました。縫うことは、女性にとって生活の一部だったのです。

出会い

ある農家で1つの巾着袋に出会いました。亘理に暮らす女性達は、着物の残り布で仕立てておいた巾着袋に一升のお米を入れて、お祝いやお返し、手土産にしていました。小さな布も大切にし、沢山縫いためて、いつでもすぐに「ありがとう」と気持ちを手渡していたのです。米粒が縫い目に入らないように裏地を付けて、口がしっかりしまって中身がこぼれないように紐は両引きにして。渡す相手への配慮を込めて作っていました。

ふるさとで見つけた宝物

「ふくろ」がなまって「ふぐろ」。
この「ふぐろ」が時間軸を越えて、自分とは異次元の生き方「感謝を形にする生き方」を伝えてくれました。身近な人々とのやりとりや日々の暮らしを大切にする生き方が、私に「幸せは、今ここにある」ことを気付かせてくれました。亘理のちょっと昔の暮らしの中に、受け継ぎ伝えていきたい生き方がある。こんなにも価値あるものが埋もれている。それまで色あせて見えていたふるさとが、キラキラと輝き始めました。思いがけないところで、宝物を見つけました。

 

「ふぐろ」に詰まった亘理の女性達の暮らしや生き方を受け継ぎ、伝えたい。

そのために、「ふぐろ」を甦らせ、新しい形で世に送り出したい。

その思いがこの事業の原点です。それは、私にとって生まれてはじめて感じた、生まれ育ったこの地域や、私を育んでくれた昭和という時代を支えてくれた沢山の人々への「感謝の気持ち」を形にしていく営みでもありました。

 

「日本の美しさ」

私たちが扱う箪笥に眠る着物地は、ちょっと昔の暮らしの中にある「日本の美しさ」の象徴です。丁寧な手仕事で仕立てられた、美しい色柄の着物たちは、見る人の目を楽しませてくれます。縁起の良い文様は、纏う人の幸せを願う気持ちを、時を越えて私たちに伝えてくれます。WATALISは、「日本の美しさ」を、今に繋いでいく会社です。今ここにいる幸せを感じ、身近な人や日々の暮らしを大切にする生き方を、沢山の人に手渡していくために。